◼︎こんなところで「マジカル・モーメント」 その2 ~あれ、どこかで似た聞いたフレーズw~
最近、ブログを書ききれない私ですが、何とか、つないでみる。
9月4日の試合で私を熱くしたものは2つ。
それまでまったくノーマークだった「大阪産業大学」のみなさま。
パナに勢いで勝ち抜き、そして、サントにも1セットをとる快進撃。
もともと見たことのないチームだから、凄いプレーが出るたびに、パンフレットとにらめっこして、背番号を確かめて、Webで検索して、どんな選手かバックグラウンドを調べて、をひたすら繰り返しながら観戦することに。
なかなかボールが落ちない感じがすごかったり、15番の勝岡くんのプレーに度肝を抜かれたり、
1番の赤松くんのフォームがハイキューを彷彿させたり、その活躍ぶりに、ぜったい、インカレで見たい!と心で誓うのでした。
石川くんのいる中央大学ももちろん応援してるけど、初戦、2戦目の戦いぶりを見ていると彼らのほうが圧倒的にチームとして出来上がってる、と感じさせるものがありました。
もっと、中央はチーム力を上げてこないと、勝てないなぁ、と。
だからこそ、秋季リーグで調子を上げてって、いい感じの試合がこの2チームで見たいななんて妄想もw。(妄想、大得意)
サントとこの大阪産業大学の試合も、映像が残ってないのが、残念すぎて。
いま、何が起こったの?というシーンで何度も10秒戻しをしたくなってうずうずしましたよ。
みんなカッコよかったなぁ。
帰ってきてからも必死でその映像を探したもの。
なかなか見つからなかったけれど。
本当は準決勝はサントとパナの試合を期待してたけど、見ごたえのある試合でほんとに面白かった。
なんとか、サントが乗り切って勝った時、ちょっとホッとしたりもして。
決勝戦まではちょっと時間があって、選手の皆様はコート近くでアップしたり、お仕事したりな感じだったので、カメラの腕を上げようと努力を続けたのですが、本当に望遠を使うとピントを合わせるのが難しくて、、、。
もっと、修行しないと、自分がイメージしてる写真は取れなさそうな感じでした。
・・・がんばるもん、負けないもん(もっと性能のいいカメラがあったら、に逃げないと決めたのでw)。
この日はご飯を食べに行くタイミングもないまま、決勝戦に突入。
実は決勝に行く前に、サントの隣のAコートでやっていた試合で堺にひとり気になる選手を見つけてテンションが上がってたのだけど、その彼と、柳田さんがなにやら仲よさげに話していて。
私の席からは後ろ姿しか見えなかったのが、むっちゃ残念だったのだけど、いい男が二人立ってる後ろ姿だけでも絵になる。
でも、私が彼に最初に、気づいたのはその容姿ではなく、スパイクの音が他の選手と全然違ったから。
基本はサントの試合を見ていたので、堺の試合はちらちらっとしか見てなかったのだけど、お隣で凄い音がしたな、と目を移すと、大抵、彼がスパイクを打っているシーンに出くわす、という感じだったので。
これはちゃんと見なくちゃ、と思って、カメラでズームにしてみて、その綺麗な顔つきに驚く、という展開でした、はい。
サントとの試合でじっくり見るぞ、と心に誓うのでしたw。
つづく。
■こんなところで「マジカル・モーメント」 その1 ~あれ、どこかで聞いたフレーズw~
まだ、あの興奮が続いています。
ふわふわ浮いた感じで現実感がありません。
そのくらいの衝撃でした、彼の姿は。
27日(土)はNY帰りで時差ぼけのなか、中大の記念試合を見に、先週末はサントリーサンバーズの試合を見に行く計画で、バレーボール三昧の週末。
WLの現地観戦から約2ヶ月、ずっと不足気味だった何かを解消するべく立てた計画。
でも、シーズン前だったし、のんびりとバレーボールを楽しみたいな、というのと、新しく購入した望遠レンズでの写真撮影を楽しもうぐらいの軽い気持ちと、大阪でおいしいものでも食べるか、という気持ちも半分。
なのに、あんな覚醒した柳田さんが見れるなんて。
もう、試合が終わっても、熱気が冷めなくて、どうしていいか分からないくらいでした。
目の前で起こっていることが現実だとなかなか認識できないくらいの衝撃。
本当に幸せな時間でした。
金曜の夜遅くに現地に着き、土曜日、朝から暑い中、行列に並んで会場入り。
がんばって、朝、並んだのはフィギュアのジュニア全日本以来でした。
この日は前半に出てくるのは、ほとんどしらないチームや選手たち。
どんな選手がいるのかな?とワクワク感いっぱいでのんびり観戦。
じっくり見ていこうと思ったのが、まずは大塚高校。
バレーボールが強い高校だということは、春高の星城との決勝戦を見て知ってたので。
会場で選手を見ると、やっぱり高校生、大学生、そしてVの選手たちはカテゴリごとに体つきが違うし、スパイクやサーブの威力(音を聞いてると、その違いに驚きます)の違いを肌で感じてました。
そんな中でも、高校生や大学生が格上のチームにそれ以外の何かで挑む姿はとてもワクワクするし、おーっと思わせるプレーに出くわして、幸せな気分になったりもするんです。
お目当で最初に登場してきたのはパナの関田くん。
OQTの後半から、関田くんが気になり始めた私。
セッターというポジションにものすごく興味を持つようになったから。
(自分がカーリングをやっていて、戦略とか、戦術とか、人を使うことに興味が強かったからかもしれません)
まだ、私には分からない事だらけだけど、彼の上げるトスがとても気になってて。
もちろん、一見、目立つのはアタッカーだったりするんだけど、彼らを生かすも、殺すも、セッターにがかかってるという事は私にもだいぶ分かってきたような気がしてきています。
特に動画でこの日にやっていた中大の秋季リーグの一戦目を見ても、あのチームに関田くんがいないと(彼だけじゃないけど)、こんな風に変わっちゃうんだを実感してたりもしたので。
パナは清水さん、永野さん、深津さんという代表メンバーを外しての若手中心の布陣。
いろいろと試そうとしてるんだろうな、という印象。
このメンバーではチームとしてはこなれてないな、という空気が伝わってきます。
ボールのインアウトのジャッジがうまくいってなかったり、コンビがあってなかったりで、しっくりきてないな、と。
こういう大会で普段、試合に出れないメンバーも試したりしてるんだろうな、というのも感じたので、そういう見方をすればいいのか、なんて、途中で納得したりしつつ。
やっぱり、スポーツは生観戦が最高。
コートの中で発せられる熱量とか、その想いがこもった声とか、ボールの音とかが3次元立体的に伝わってくるから、自分の感情の振れ幅も大きくて、ちょっと疲れちゃったりもするんだけど、驚きと、感動と、心地よい疲労感が癖になったりするんでよね。
知っちゃうと、後戻りできない感じ。
つづく。
■春高バレーは才能の宝庫
WLが終わってもう1ヶ月近く、すっかりバレーロスに落ちいっている状況です。
明日から、8月でうちのカレンダーは石川くんに切り替わりますがw。
さて、こんなロスな時間に私は何をしていたかというと、主に動画探しです。
そんな中でどはまりしたのが春高動画。
WCで石川くんを発見し、OQTでその凄さを痛感し、さらに2020年への夢をもたせてくれた彼がどんな風に高校で活躍したのかを見たくて、いろいろ探してみました。
これを見ると彼の原点がわかります。
それとね、星城高校バレー部のファンになっちゃうんですこれ。
(もう、何度、試合を見たことか、私w)
なんでリアルで見なかったかな、私、と自分を責めたい気持ちになったりして。
「奇跡の世代」と呼ばれた星城高校6冠を成し遂げたチームの試合は本当にしびれます。
でもね、よーく、よーく見てると、相手チームのすごい選手にも気になりだして、動画を見ながら、選手の名前を調べて、卒業後にどこの大学、チームに行ったのかとか、U-23のメンバーになってないかとか、際限なく広がっていくわけです。
調べた内容は私はEvernoteにためています。
関連のドキュメントが恐ろしいほど増える今日この頃。
今のプレーを見たい選手もがっつり増えてしまい、この秋は大学バレーにVプレミアに考えるだけでも気が遠くなるくらい、見たい試合がたくさんあって悩みは尽きませんw。
(プレミアの場合はチケットが取れるか、という初歩的な問題があるけども)
軽くハマったつもりが、もう、だいぶ深いところまで来ていることに気づく私でした。
好みの向きかたはそれぞれ違うと思うのですが、広がる時は一気に広がるのがチームスポーツなのかな、と。
【参考動画】
■2014 春高バレー決勝 星城 vs 鹿児島商業 6冠
■2014 春高バレー決勝 スポーツニュース(舞ちゃん)
■2014 春高バレー決勝 校歌斉唱・胴上げ・インタビュー
■2014 春高バレー決勝 石川くんの全得点
■2014 春高バレー準決勝 星城 vs 東福岡
■2013 春高バレー 決勝 星城 vs 大塚
■自分への約束 for 2020 - 20歳の決意 -
ああ、かっこいいな、とこの会見を見て思いました。
少し懐かしいことを思い出しながら。
ソチオリンピックで日本で初めて男子フィギュアで金メダルを取った彼がその決断をしたのは17歳の時でした。
カナダへ渡るというニュースを聞いた時、その決意に身震いしました。
目標が定まったことを意識したから。
私はそれまで彼のターゲットは平昌だと思っていたので。
甘かった、と反省したのを覚えています。
ソチに行く準備してないじゃん、と。
たぶん、その少年は誰よりも自分を信じてその場所にたどり着こうとしていたのだと思いました。
言葉もまったくわからなかったのに。
その時の感想を私は下記で書いています。
昨日の石川くんが会見で話すのを聞いた時、それと同じ決意を見た気がしました。
2020年の自分に向けた言葉は「勝つ」でした。
彼の気持ちはバレーを「楽しむ」ことから、「勝つ」へとシフトしたのですね。
あの悔しかったOQTを経て、彼がそこへ向かったのはトップアスリートとしては当然の帰結なのかもしれません。
強いな、という感想しか私には出てきませんでした。
目の前に起こったことに対して、何ができるかは本当に人によって違います。
大きな挫折に立ち上がれなくなる人、しばらく動けなくなる人、いろんな人がいて、彼はまっすぐ前を向いて歩ける人なんだろうなと思えたからです。
私はほぼ無条件にこういう強さを感じさせてくれるアスリートを応援したくなるタイプ。
たぶん、自分がそんな風になりたかったから。
無条件に強いという、圧倒的なそれが欲しかったんです。
手にいれることができなかったし、たぶん、もう、手に入らないものだと分かっていますが。
そして、そいういう強さを持てるのって、年齢じゃないんだな、と思うようになりました。
何かに懸ける人生を選んだら、そういうものが手に入ったのかな?と思わなくもないけど。
人生は「決断」の積み重ね。
彼の大きな決断をしたんだなと。
その決断は「海外に行くこと」ではなく、2020年に勝つと決めたこと。
勝つためにできることはすべてやると考えたこと。
自分の持っている札の中から最良の選択をして。
それは目標であり、自分への約束なのでしょうね。
彼は現状を憂いて、逡巡し、迷うのではなく、行動することを選んだのだから。
そりゃ、行動した結果の帰結が彼が求めていることになるかなんて分からないですよ。
もしかしたら、また違う壁に出くわして、それは一見、失敗した選択に見えるかもしれない。
何か起こっても、彼はまた、新しい行動を選択して、次に進むのでしょうね。
そんな未来まで、見えた気がしました。
一人だけ海外に行ったところで、みたいな論調もSNS上にはちらほら転がっていたけれど、何もしない人のどーせあれは無理、そんなことしても変わらない、今まで変わらなかったから、なんてただの呪いの言葉だと思います。
だって、彼には関係ないのだから。
できなかった過去なんて。
たしか、インタビューでもそんなことを言ってた気が。
過去の経験に囚われて無難な選択しかできない人が自分の世界を変えることなんかできないよ。
自分が何かすることで、周りをInspireできると彼はきっと信じてると思いました。
今回は短期間の移籍かもしれませんが、もう彼はその先を見据えていますね。
大学を卒業したあとの自分を。
それも視野に入れてのことだということは言葉にもでてましたものね。
決意をもって、自分の向かうべき場所に歩き出すのに早すぎることはたぶんなくて。
20歳の決意は未来を期待させてくれるのに十分過ぎるそれだったのかな、と。
私が今まで追いかけていたフィギュアと違うのは、これがチームのスポーツだということ。
天才ひとりでは勝てない、それも事実だろうな、ともちろん分かります。
歴史が動く時、周りの人たちを動かす熱量をもった人が必ず現れるものです。
最初は一人でもその熱量はきっと波紋を広げ、人を巻き込んでいくものです。
彼の思いを成就させたい、とサポートしたくなる人が周りに現れるものなのだと、私は思います。
彼が目指す未来なら、私も信じてみようかと思ったりしちゃうわけです。
一番、輝くメダルを手にして、笑顔になっている姿を見れることを。
たとえそれがどんな困難な道でも。
否定的な気持ちが先行して、自分も仲間も信じなかったら、絶対にその場所にはたどり着けないから。
人生を懸けて、勝負を重ねてきた人たちはそれをちゃんと分かっているはず。
可能性が0でないことは、常に起こりうることだと。
彼の決意は彼のもの。
それをできる限り、応援していきたいと思います。
とても遠くからだけど。
それは、きっと、
浮いたり、沈んだり、
泣いたり、笑ったり、
喜んだり、悲しんだり、
そんな時間を過ごすことを意味してます。
そういう時間がこれからも続くのでしょう。
それを楽しませてもらえるのがファンの特権。
ちょっと余裕を持って望めるのはすでにジェットコースターな時間を経験してきたから。
あのアスリートを応援してきて。
少年が大人になって、その世界を手にする瞬間を見るってものすごく痺れますよ。
下手なドラマや小説より、私をワクワクさせてくれるものです。
スポーツは「筋書きのないドラマ」そのものだから。
同じ時代に生まれてくれてありがとう。
その活躍をリアルタイムで見れるチャンスをくれてありがとう。
会場でその雄姿を見れるチャンスをくれてありがとう。
彼らが世界をその手にする、その瞬間を楽しみにしています。
彼の信じた道が未来に繋がっていることを祈ります。
競技そのものの面白さも楽しみたいけど、こういうドラマも一緒に楽しむスタイルがたぶん、私の応援の仕方。
■Happy Birthday to you -宝の地図をみつけた男-
Happy Birthday to you
あなたがここに 生まれてきてくれて ありがとう
そう 世界に一つの「あなた」という奇跡なんだよHappy Birthday to you 今日も明日も
あなたらしくいられますように
ずっと見守っているよ いつでもあなたの味方なんだよ
偶然 同じ時期(とき)に生まれ 偶然出会えたこの奇跡
ありがとうって おめでとうって 心の中に花を贈ろう
柳田将洋さん
お誕生日おめでとうございます。
24歳のころ、自分が何をしていたのか、もう、さっぱり思い出せません。
ただ、私が24歳のころよりも大きなものを背負って、今を生きているんだな、と感じています。
去年の今頃、私は、まったく貴方のことを知りませんでした。
その存在すら。
そのくらい23歳からの1年は柳田さんにとって激動の1年だったのでしょうね。
私のように貴方の存在に気付き、応援したいと思う人がたくさん増えたかもしれません。
私も、今年、こんな気持ちでお誕生日をお祝いすることになると、去年の自分に言ったら、全く信じてもらえなさそうです。
2015年9月。
石川くんと柳田さんのワールドカップでの活躍は私の気持ちを大きく動かしました。
最初に見つけたのは石川くんだったけど、柳田さんはじわじわとその存在をアピールするキャラのようで。
石川くんの魅力ってまっすぐでものすごく分かりやすくて、すぐ見つけられるんだけれど、
柳田さんの場合、人となりを知っていくとよりその深さが分かるタイプだからなのかな。
二人の足跡を調べていくうちに、柳田さんのちょっと複雑な心持ち、それを踏まえたうえでの、石川くんとの関係にものすごく興味をそそられました。
バレーボールエリートとして過ごしてきた学生時代。
全日本への招集も想定された道筋だったのでしょう。
天才が後から追いかけてくることをどう感じてたのか分からないけど、すべてを受け入れた上で自分が何を出来るのかを考えた(もしくは感じた?)結果、今の柳田さんがあるのかな、と感じた時、なんだかその人間くさい強さがとても魅力的だな、感じている自分がいました。
OQT、WLを通じて、本当に苦しい試合が多かったと思う。
その過程で柳田さんが、ひとつ違う次元に、立ったなということが見えてきた気がします。
苦しい結果を踏まえ、もう、若い彼らは次を視野に入れているのでしょう。
自分のその時の立ち位置をもう見据えているんだなという行動がいろいろ見えて。
2020年に向けた新しい冒険の地図を彼は手にしたのかな?
その宝物を手にするために彼は新しい自分と向き合い始めたそんな感じ。
私の個人的見解で何の確約も出来ないけれど。
2020年、東京オリンピックのコートにキャプテンとして立っている姿をぼんやり思い浮かんできました。
石川くんはくエースだろうけれど、柳田くんはキャプテンとしてチームをまとめる人になるんだろうなと。
何かそれが私にはしっくりきてるんです。
まだ4年あるので、何が起こるか分からないけれど、意外と当たるんです、私の予想。
そんなことを考えながら、まずは4年間、どんな風になっていくのかな、と応援していきたいなと思います。
2020年7月。
柳田さんの誕生日にはまだオリンピックは始まってません。
どんな気持ちでこの年の誕生日を迎えるのでしょうね?
私も自分の予想が当たるか、を楽しみにしていきたいと思います。
24歳の1年がまた実りある1年になりますように。
■Boys, be ambitious! -彼の挑戦-
目覚めて最初に私が目にしたのは、彼のイタリアへの挑戦の記事だった。
私がバレーにはまるきっかけをくれた彼、石川祐希、その人だった。
2015年9月。
その日のことをもう詳しくは覚えていない。
彼の一つ、一つのプレーに釘付けになって、目が離せなかった。
目を離したすきに彼が放つ強烈な光を見逃すのが怖かったから。
いや、見逃したくなかったんだ、その全てを。
TVという媒体を通して、私を強烈に惹きつけたのは2人目だった。
あの、羽生結弦の演技を見たときに似た強さで私は一気に心をさらわれた。
その瞬間を渇望して試合を追いかけ続けた。
できることなら現地に観に行きたかった。
予定が入っていなければ。
東京で見るチャンスのあった日、私は軽井沢でカーリングをしていた。
こんなことになるなんて、全く想像してなかったから。
ずっと前から計画されたスケジュールだった。
自分の試合の合間も必死でテレビを見た。(なぜ録画しなかったのかは今でも疑問)
最後のロシア戦は帰りの車の中で、テレビを音声だけにして聞いていた。
歓声が大きすぎて、解説は全く聞こえなかった。
どうしても試合の見たかった私はPAで休憩してもらって、最後のセットを見た。
ロシアに対してこれほど肉薄したいい試合を見せてくれたことに驚きながら、その試合が終わってしまうのが、寂しくて。
これで彼の試合を見れなくなることが寂しくて。
自分をここまで駆り立てるものは何なのかを知りたくて、もっと、見たくなって。
一緒にハマった友達と、大学の試合まで見に行く羽目に。
引きずり込まれるときは一気に行くタイプ。
そして、どこかで私は分かっていた。
もう、経験があったから。
映像ですら途轍もないオーラを放つものを生で見たら、すべてを攫われると。
抗えないエネルギーがあっという間に、自分の中に流れ込んでくる感じになると。
今回は、全てを承知で、突っ込んだ。
そして、OQTという舞台に私は向かった。
(そこからのあれこれはブログを見れば何となく)
OQTの最後のインタビューを聞いたとき、もう、彼の気持ちは次に向かっていると感じてた。
もう負けたくないんだな、と。
そして、そのために自分に足らないものを身につけることを考えているのだろう。
だから今日の記事を読んだ時、違和感はなかった。
どんな形になるにせよ、そういう選択を彼がするのではないかと感じてた。
彼には今、欲しいものがたくさんあるのだろう。
貪欲にそれを求めて、イタリアという地へ行くことを決めたのかもしれない。
このアグレッシブなバレーボールしか目に入らないような少年を私はまた追い続ける。
ものすごい熱量で。
彼がどこにたどり着くのか、知りたくて。
彼が見せてくれる新しい世界を見逃したくなくて。
夜が来ても、必ず、朝はやってくる。
彼はきっとそれを知っているのだろう。
立ち止まらず、前を向いて進んでいくにちがいない。
何一つ、貴方のためになることはできないけれど、ただ、ただ、可能な限り、現地に足を運び、できない時は他の手段を使って、応援し続けます。
約束の地に立つ君を想像しながら。
Go for it !
Forza!
(これを知ってるのはフィギュアでイタリア解説の映像をたくさん見かけたおかげ)
2018年までのはずの私の冒険は2020年まで延長することになりました。
ということで、みなさん、よろしくw。
「負け」は弱さの証明ですか?
君達にとって「負け」は試練なんじゃないですか?
地に這いつくばった後 また立って歩けるのかという
君達がそこに這いつくばったままならば
それこそが弱さの証明です
(ハイキュー 8巻69話 武田一鉄)
■パンドラの匣を開けたのは誰? ~WL観戦 中国ラウンド .vs スロべキア、中国~
スロバキア戦はアイスショーの合間をぬって、iPad観戦。
そして、中国戦を見るために、3日はアイスショーが終わってから自宅へ慌てて帰宅。苦しい試合でも最後まで応援すると決めたから。
少なくとも今の私にできることはそれ以外には何一つないから。
トルコ戦でみた未来への希望の欠片はそこには何一つなかった。
リーグから降格しないために勝とうとして、若手を使うことを諦めたのか、使おうと思ったけれど、頼りなくて諦めたのか、私にはわからないけれど。
WLの最終2戦をこんな寂しい気持ちで見ることになるとは思わなかった。
応援してるけど、
勝って欲しいと思うけれど、
どんなことをしてもそこにたどり着く気のしない試合を見ることは、思ったよりも辛くて。
私がテレビを通じて見て惹きつけられた、あのキラキラして、元気で、前に、前に向かっていたあのチームとはまったくチームにしか見えなかった。
何があの時と変わってしまったの?と自分に問いかける。
確かにWCの時と変わったメンバーもいる。
OQTを経て、怪我人も出て、メンバーも確かに違う。
それだけでチームはこんなにも大きく変わっちゃうものなんだな、と。
OQTで結果を逃したチームがWLで戦うのは本当に難しいことなのかもしれない。
私にはなす術もなく、2016年、龍神NIPPONの最後の試合は静かに幕を下ろすのを見届けたのでした。
こうなって欲しいという未来はやってこなかったよ。
毎日、毎日、寝不足になってもいいから、彼らがリオオリンピックで躍動する姿をとっても見たかった。
でも、まだ、足らないものがある。
最初からやり直してこい、とバレーボールの神様が言っているのかもしれない。
ものすごく辛い結果だと思うし、ここから這い上がるのは苦しくて、大変なのかもしれないけど。
落ちるところまで、落ちたら、もう、あとは登るしかないのだから。
その過程を追い続けていきます。
誰かがパンドラの匣を開けたのかもしれないけれど、大丈夫。
パンドラの匣には希望が残っているはず。
未来への希望が。
秋が楽しみです。
たくさんバレーボールの試合を見に行こう。
それが私に残された希望。