Fly High!! ~ 彼らのStory ~

バレーボール男子応援ブログ

◼︎こんなところで「マジカル・モーメント」 その3  ~あれ、どこかで似た聞いたフレーズw~

自分の気持ちに素直になるなら、この日は尼崎まで柳田さんのプレーが見たくて足を運びました。
だから、準決勝まで彼がピンチサーバーでしか出てこなかったことはやっぱり残念で。
もちろん、ワクワクする試合をたくさん見れたし、サントの若者の活躍やセッターの湧くんのプレーにしびれたり、今年のVプレミアを見に行く楽しみが増えたり、インカレに行く楽しみが増えたりはしてたけども、やっぱり、彼を見たかった。

 

理由はいくつかあって。
OQTで、WLでみたその姿はどちらかというと辛いものが多くて。
今も見返せない試合もあるくらいだったので、辛くないバレーをしてる柳田さんを見たかったんだと思う、多分。


決勝戦までの待ち時間で、私がカメラと格闘していたその頃、サントの新しいアナリスト?の外人さんが近くに寄ってきて、2階席から身を乗り出して、監督と英語で話しているのが、ちょっとだけ聞こえて。
「次も柳田はベンチスタート?」的なことを言っているのが聞こえてきたのだけれど、下から喋っている音はまったく2階には聞こえてこなかったから、ひとり、やきもきしてて。
何て言ったの、ねぇ(と頭の中でリピート)。

試合が始まって、やっぱり、スタメンで出てこなかったのを見て、プレミア始まるまでおずけかぁ、と覚悟を決めていました。
ところがですよ、堺に点差をつけられて、なんと、栗さんと交代でコートに。

 

ここからはテンションが高すぎて、もう、記憶も曖昧w。
でも、まずはそのポジションに驚いて。
だって、ライトですよ、オポジットですよ、あの柳田さんが。
それだけでも驚きだったに、コートに立った彼はキレッキレのゾーンに入った状態で

緩急とりまぜて次々と決まるスパイク、そしてブロックポイント。
後ろに下がって綺麗なフォームでのバックライトの攻撃。
さらにサーブでのポイントまで決めて。
もうね、カッコよすぎて、、、死にそうだったよ。

もちろんそこまでボールをつないだり、ブロックを振り切るセッターがいたりして初めて成り立つものなんだけれど、あの重々しい雰囲気から彼が一気に覚醒したような気がして、もう、ワクワク感しか感じませんでした。

実際には打ち切れなかったんだけど、1セット目の後半で乱れたレセプションからつないだボールがコートに帰ってきた時、彼が、何とかコートに返すというプレーではなく、攻めて打つ、という選択をしたとき、本当に痺れた。
うまくいったら、もっとカッコよかったと思うけどw、でもあのシーンであれを選べるところ、そのハートの強さに私は惹かれたんだな、と再確認できた気がして。
強気の攻めるプレーは見てて気持ちがいい。
たとえ、得点に繋がらなくても、その心意気は次のプレーにつながるな、と。

 

1セット目のデュースの攻防はほんとにすごくて、息もつけない展開で。
そんなところでも冷静にフェイントを決める柳田さんが男前すぎて。
興奮しすぎる自分を収める術が見つからないほど。

まさか、最後の最後に柳田祭なるとは、この試合が始まった頃には想像すらしてなかったのに。
次はどんなプレーを見せてくれるんだろう、ってことにワクワク、ドキドキしながら、ずっとその姿を追いかけました。

 

そんな彼の活躍もあって、サントは堺にストレート勝ち。
こんな見ごたえのある試合をこんなお安く見ちゃってゴメンなさい、な気分でした。

今年のサントの試合をみるのも、柳田さんのプレーを見るのも楽しみすぎて、開幕が待ちきれない、そんな気分にさせていただきました。

表彰式でMVPを受賞した彼は「俺でいいの?」という感じの空気感だったけど、たった1.5セットですべてをさらった感じだったので、もう、しょうがないかな、と。

 

そんな状況だったので、お家に帰るまでまったく熱が冷めず、ふわふわと。
疲れているはずの帰りの新幹線でも一睡もできず、友達と興奮を語り合っていました。

そう、私はこんなバレーを見たかったんだよ。
全日本でもこんなプレーを見られる日も楽しみにしてるよ。
一歩一歩進んで、日本のバレーが強くなっていくといいな、と思いながら。

 

※この日の堺との試合の動画はいろんなところに転がってますので、気になる方はぜひ、検索して探してみてくださいませ。
サントの公式には試合の流れがテキストで紹介されてます。

 

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