Fly High!! ~ 彼らのStory ~

バレーボール男子応援ブログ

■自分への約束 for 2020 - 20歳の決意 -

 

 







ああ、かっこいいな、とこの会見を見て思いました。

少し懐かしいことを思い出しながら。
ソチオリンピックで日本で初めて男子フィギュアで金メダルを取った彼がその決断をしたのは17歳の時でした。

カナダへ渡るというニュースを聞いた時、その決意に身震いしました。
目標が定まったことを意識したから。
私はそれまで彼のターゲットは平昌だと思っていたので。
甘かった、と反省したのを覚えています。
ソチに行く準備してないじゃん、と。

たぶん、その少年は誰よりも自分を信じてその場所にたどり着こうとしていたのだと思いました。
言葉もまったくわからなかったのに。
その時の感想を私は下記で書いています。

 

 



 



昨日の石川くんが会見で話すのを聞いた時、それと同じ決意を見た気がしました。
2020年の自分に向けた言葉は「勝つ」でした。
彼の気持ちはバレーを「楽しむ」ことから、「勝つ」へとシフトしたのですね。
あの悔しかったOQTを経て、彼がそこへ向かったのはトップアスリートとしては当然の帰結なのかもしれません。

強いな、という感想しか私には出てきませんでした。

目の前に起こったことに対して、何ができるかは本当に人によって違います。
大きな挫折に立ち上がれなくなる人、しばらく動けなくなる人、いろんな人がいて、彼はまっすぐ前を向いて歩ける人なんだろうなと思えたからです。

私はほぼ無条件にこういう強さを感じさせてくれるアスリートを応援したくなるタイプ。
たぶん、自分がそんな風になりたかったから。
無条件に強いという、圧倒的なそれが欲しかったんです。
手にいれることができなかったし、たぶん、もう、手に入らないものだと分かっていますが。

そして、そいういう強さを持てるのって、年齢じゃないんだな、と思うようになりました。
何かに懸ける人生を選んだら、そういうものが手に入ったのかな?と思わなくもないけど。

人生は「決断」の積み重ね。
彼の大きな決断をしたんだなと。

その決断は「海外に行くこと」ではなく、2020年に勝つと決めたこと。
勝つためにできることはすべてやると考えたこと。
自分の持っている札の中から最良の選択をして。

それは目標であり、自分への約束なのでしょうね。
彼は現状を憂いて、逡巡し、迷うのではなく、行動することを選んだのだから。

そりゃ、行動した結果の帰結が彼が求めていることになるかなんて分からないですよ。
もしかしたら、また違う壁に出くわして、それは一見、失敗した選択に見えるかもしれない。
何か起こっても、彼はまた、新しい行動を選択して、次に進むのでしょうね。
そんな未来まで、見えた気がしました。

一人だけ海外に行ったところで、みたいな論調もSNS上にはちらほら転がっていたけれど、何もしない人のどーせあれは無理、そんなことしても変わらない、今まで変わらなかったから、なんてただの呪いの言葉だと思います。

だって、彼には関係ないのだから。
できなかった過去なんて。
たしか、インタビューでもそんなことを言ってた気が。

過去の経験に囚われて無難な選択しかできない人が自分の世界を変えることなんかできないよ。
自分が何かすることで、周りをInspireできると彼はきっと信じてると思いました。

今回は短期間の移籍かもしれませんが、もう彼はその先を見据えていますね。
大学を卒業したあとの自分を。
それも視野に入れてのことだということは言葉にもでてましたものね。

決意をもって、自分の向かうべき場所に歩き出すのに早すぎることはたぶんなくて。
20歳の決意は未来を期待させてくれるのに十分過ぎるそれだったのかな、と。

私が今まで追いかけていたフィギュアと違うのは、これがチームのスポーツだということ。
天才ひとりでは勝てない、それも事実だろうな、ともちろん分かります。

歴史が動く時、周りの人たちを動かす熱量をもった人が必ず現れるものです。
最初は一人でもその熱量はきっと波紋を広げ、人を巻き込んでいくものです。
彼の思いを成就させたい、とサポートしたくなる人が周りに現れるものなのだと、私は思います。


彼が目指す未来なら、私も信じてみようかと思ったりしちゃうわけです。
一番、輝くメダルを手にして、笑顔になっている姿を見れることを。
たとえそれがどんな困難な道でも。

否定的な気持ちが先行して、自分も仲間も信じなかったら、絶対にその場所にはたどり着けないから。
人生を懸けて、勝負を重ねてきた人たちはそれをちゃんと分かっているはず。
可能性が0でないことは、常に起こりうることだと。

彼の決意は彼のもの。
それをできる限り、応援していきたいと思います。
とても遠くからだけど。

それは、きっと、
浮いたり、沈んだり、
泣いたり、笑ったり、
喜んだり、悲しんだり、
そんな時間を過ごすことを意味してます。

そういう時間がこれからも続くのでしょう。
それを楽しませてもらえるのがファンの特権。

ちょっと余裕を持って望めるのはすでにジェットコースターな時間を経験してきたから。
あのアスリートを応援してきて。

少年が大人になって、その世界を手にする瞬間を見るってものすごく痺れますよ。
下手なドラマや小説より、私をワクワクさせてくれるものです。
スポーツは「筋書きのないドラマ」そのものだから。

同じ時代に生まれてくれてありがとう。
その活躍をリアルタイムで見れるチャンスをくれてありがとう。
会場でその雄姿を見れるチャンスをくれてありがとう。

彼らが世界をその手にする、その瞬間を楽しみにしています。
彼の信じた道が未来に繋がっていることを祈ります。

競技そのものの面白さも楽しみたいけど、こういうドラマも一緒に楽しむスタイルがたぶん、私の応援の仕方。