■囚われたままの心 ~WLライスト観戦 その1~
WLのエジプトラウンド。
そんなに早起きの好きじゃない私が休日に早起きして、ライブストリーミングにかじりつく。
それは紛れもなく龍神NIPPONの試合が見たいから。
公式でライブ配信されなくて、ライスト難民になりながら(フィギュアで慣れててよかった)、と情報が飛び飛びになりながらも、その試合を一生懸命に追い続けた。
この2試合を見終わって、息苦しい感情しか残っていない。
どっちも勝てるチャンスがあったのに、自ら手放しているようにしか見えなかったから。
OQTのあの試合にまだ何か囚われたままでいるような気がして仕方なかった。
勝負の結果というよりは負け方が同じであることが苦しい。
それが何に起因するのか、私には分からないけど。
いろいろ理由はあるかもしれない。
アウェーの洗礼なの?みたいなジャッジもあったし、
開始時間が夜遅かったというのもあるのかもしれない。
おひげが生えている人がちらほらいて、衛生状態の問題もあるのかもしれない、食事がもしかしたら、合わないのかもしれない。
OQTからの連戦の疲れが抜けてないのかもしれない。
OQTからの変更メンバーの制限、怪我人続出で洗濯が少なくなっているのかもしれない。
どんな状況であれ、コートに立った以上は勝ちを手にするために全力を尽くさなければならなくて。
選手たちがどれほど、勝ちを渇望しているかは試合を見ればわかる。
勝たせてあげたいよ、と画面の前で祈るような気持ちで見続けた。
思いや、祈りは届かなかったけれど。
勝つためにはこのチームは過去との決別が必要なのかもしれないね。
何か重い足かせをつけて、傷付いた翼で跳ぼうとしているようにしか見えないんだよね。
それが指揮官を変えることかもしれないし、メンバーを見直すことなのかもしれない。
今のままでのリスタートは厳しいのだろう、と思うのには十分な結果だった。
残念なことだけれど。
その中で、OQTのフランス戦から無理を続けているだろう柳田くんのその気持ちの強さに驚かされる。
万全な状態とは言い難いコンディションなんだろうということは想像がつく。
彼はもっと軽快に動けて、もっと高く跳べる人だと思っているから。
そんな状態でも試合に出続ける彼がいったい何を欲しがっているのだろうか、とふと考える。
2020年に向けて、強くなりたいと、自分の足らないものを手にいれるきっかけを求めているようにも見える。
一つでも多く試合をこなすことで、目の前の敵と対峙することでそれを得ようとしているようにも見えて。
苦しい時になんとかしようとするその姿勢はやっぱり見ているものを熱くする。
いま、そこに辿りつけなくても、こういう人はきっと、何かを手にいれるだろう、と想像できるから。
自分が一旦、その場から引くことで、居場所をなくすかもしれない恐怖や、おいてかれる焦燥感。
アスリートなら、つねに、その舞台に立ちたいのはとってもとってもよく分かる。
だからこそ、もっと、自分を大事にしてほしいな、と思います。
ファンは柳田さんが1秒でも長く、そのコートの上で、躍動しているところを見たいんです。
今は怪我で離脱している石川くんと二人が楽しそうにバレーをしているところを見て、一緒に、熱くなりたいんです。
この状況で試合を見続けるのはやっぱり辛いけれど、私は可能な限り、一つも見逃さずつぶさに見ていこうと決めています。
明日も4時起きの予定です。
私なりのファンになった覚悟です。
だって、東京オリンピックまで、あと1491日しかないんだもの。