【雑感】スポーツ観戦に正しい姿はあるのか? - True or False- その1
(話が重くなりすぎてきたので、一旦、横道に逸れてみることにした。それなのに、長文w)
ここにもいるのか、と深いため息をつきたくなる。
散々、フィギュアで繰り広げらえた光景をもう一度、目の当たりにする、まるでデジャブのよう。
ニワカファンが嫌い。
顔ファンが嫌い。
会場に来るな、か。
どうしてそういうことを平気で言えるのか、私には全く理解できません。
スポーツ観戦ってそんなに高尚なものですか?
ルールや、そのスポーツの世界の背景や、戦術や、対戦相手の詳細まで知らないと応援できないもの?
私がたぶん、初めてスポーツ観戦をしたのは親に連れて行かれた野球。
連れて行かれたから、正直、面白さなんてわかんなかったよ。
早く帰りたくて仕方なかった。
自らの意志で初めてみたスポーツ観戦は高校生の時、好きな人がスポーツをしてたから。
競技への興味なんて、全くなかったけど、彼がその競技に向かう姿を見て一生懸命、応援した。
お金を払ってスポーツ観戦をしたのは、たぶん、サッカー日本代表の試合だったと思う。
その時も、選手も半分くらいしかわからないかったし、サッカーの戦術なんてそれほど詳しくなかったけども、日本に点が入った時、全く知らない周りの人たちとハグしたりして、すっごく楽しかった。
そのおかげで何度か、代表の試合を見に行った。
最後までサッカーのことに詳しくはならなかったけど、楽しかったな~という思い出しかない。
たぶん、今の私がもっともたくさん観戦をしたのは、カーリング。
それは自分がやっているから。
自分が参加するオープン大会で、他のチームの試合を見たり、日本選手権や、代表決定戦や、地方の予選大会。
そしてテレビで放映された世界選手権やオリンピック。
ときどき放映されるネット中継。
私が試合を見る時は、この戦術はどうなんだろう。このショットの選択はどうなんだろう。自分がスキップだったら何を選ぶだろう、と思いながら見ている。
それと同じ見方を競技者でもない一般の人に強要する気はない。
だって、それはあくまでも、競技者目線だから。
置かれている立場によって、ものの見方は違くていいと私は思う。
フィギュアを現地観戦したくなったのは羽生結弦の演技を生で見たいと思ったから。
生で見たら、自分の想像を超えた世界がそこにあった。
あまりの衝撃に言葉がなかった。
2分50秒と4分30秒の濃密な世界の虜になった。
好きな選手も増えたし、シングルだけでなく、ダンスの世界にも興味を持ち始めた。
でも、今も、自分にとっては羽生結弦の演技は格別。
彼がリンクを降りたら、多分、現地には足を運ばない。
それは羽生結弦がイケメン(なのかどうかはわかんないけど)だからじゃない。
確かに綺麗な顔だなとか、一体、何頭身だよ、オイとか思うけれど。
彼の美しい所作に見とれたことは何度もある。
彼の演技に惹かれ、彼の人となりに惹かれ、この少年が世界を手にする瞬間を見たいと思ったから。
もちろん、おかしなファンがたくさんいることも知っている。
いい年をしたおばちゃんが、ホテルに押しかけたり、移動のバスを追いかけたり、
試合前だというのに凸したり、海外遠征まで言っても、羽生くんの演技しか見なかったり。
そういう人を見ると残念な気持ちにはなるし、時にはイラついて、悪態つくこともあるけども、
私には彼女たちの応援が間違っているとは言えないという結論にたどり着いた。
そう、どういう風に応援するかは、その人の自由だと思うから。
それにね、応援している人はイケメンだから、彼を見にきてるんじゃないと私は知っている。
ただのイケメンなら世の中にはもっとたくさんいて、もっと安いコストで追いかけられるイケメンもいる。
そう顔だけでいいなら、芸能人でいい。
少なくとも彼女たちも私と同じように彼の演技に何かを感じるから、ショーや競技をお金や時間をかけて見に来ているのだと思う。
(その上に、自分のことを認識してもらいたいという面倒くさい感情がついてくるだけで)
コアなファンからしたら全カテゴリの選手を応援しないとかか、リスペクトしないことを許せないという見方になるのかもしれないけど。
それに誰かオンリーのファンが真性ファンに化けることもある。
自分がスケオタか?にはあまり自信はないけれど、国内外のジュニアカテゴリから、シニアカテゴリまで多くの選手がわかるようになったし、ジャンプが見分けられるようになったり、採点の意味が理解できたり、時間とともに成熟してきたのかもしれない。
それでもやっぱり私は羽生結弦が見たくて会場に足を運ぶ。
それを自分で否定するつもりはない。
スター選手にはそういう人を惹きつけて離さないオーラがある。
それは競技の魅力とは別の魅力。
それを否定したって始まらないんだよ、と思っていた。
そして、私が見つけた次のスター選手はバレーボールの選手だった。
つづく
(おかしいな、息抜きに書き始めたのに、おわらないぞ。)